「髪の毛がパサついて、まとまりにくい…」
「カラーやパーマを繰り返して、髪のハリやコシがなくなってきた…」そんな髪のお悩みはありませんか?
髪のダメージやヘアケアについて調べていると、「ケラチン」 という言葉を目にすることがあります。
ケラチンとは、髪の毛の主成分となるタンパク質の一種です。
髪の強度や弾力、しなやかさを支える重要な役割を持っており、健康的な髪の状態を保つうえで欠かせない存在です。
しかし、カラーやパーマ、日常的な熱や摩擦などによって髪がダメージを受けると、毛髪内部のタンパク質にも影響が生じることがあります。
そのため、最近ではケラチンに着目したシャンプーやトリートメントなどのヘアケア商品も注目されています。
では、ケラチンには実際にどのような働きがあるのでしょうか?
このブログでは、美容室・理容室を展開する株式会社babelが、美容師の視点から次の内容をわかりやすく解説します。
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ケラチンとは?髪の毛との関係
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ケラチンが髪に与える役割と効果
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カラーやパーマによるダメージとの関係
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ケラチン配合トリートメントのメリットと注意点
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ケラチン・CMC・アミノ酸の違い
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毎日のホームケアで意識したいポイント
また、babelが展開する motto・TIER ONE・CLINCH などのオリジナルヘアケアシリーズや、公式オンラインショップもご紹介します。
髪のダメージを正しく理解し、自分に合ったヘアケアを見つけたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ケラチンとは?

「ケラチンは髪にいい成分」と聞いたことはありませんか?
ケラチンとは、髪の毛や爪、皮膚の角質層などに存在するタンパク質の一種です。
髪の毛は主にタンパク質で構成されており、その中心となるのがケラチンタンパク質です。
ケラチンは、髪の強度や弾力、しなやかさに関係する重要な成分で、健康的な髪の構造を支えています。
まずは、ケラチンと髪の毛の関係について詳しく解説します。
① 髪の毛はケラチンを中心にできている
髪の毛の約80〜90%はタンパク質で構成されているといわれており、その主要な成分がケラチンです。
ケラチンは、髪の内部に存在し、毛髪の強さや弾力を支える役割を持っています。
髪の毛は、主に次の3つの構造からできています。
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キューティクル
髪の表面を覆い、外部の刺激から内部を守る組織 -
コルテックス
髪の大部分を占め、強度・弾力・色などに関係する組織 -
メデュラ
髪の中心部に存在する組織で、毛髪によっては見られない場合もある
特に、コルテックスにはケラチンが豊富に存在しています。
この部分のタンパク質構造が、髪のしなやかさや引っ張る力に対する強さなどに関係しています。
例えば、カラーやパーマを繰り返して髪がダメージを受けると、毛髪内部のタンパク質にも変化が生じることがあります。
その結果、髪の弾力が低下したり、切れ毛が起こりやすくなったりする場合があります。
ケラチンは、髪の見た目だけでなく、毛髪そのものの構造を支える重要なタンパク質なのです。
② ケラチンはアミノ酸からできている
ケラチンは、複数のアミノ酸が結びついてできたタンパク質です。
アミノ酸はタンパク質を構成する基本的な成分で、髪の毛だけでなく、皮膚や筋肉などにも関係しています。
ケラチンを構成するアミノ酸の中でも、特に重要なのが「システイン」です。
システイン同士が結びつくことで形成される「シスチン結合(ジスルフィド結合)」は、髪の強度や形状を保つうえで重要な役割を持っています。
【ケラチンとアミノ酸の関係】
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アミノ酸はタンパク質を構成する基本単位
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ケラチンは複数のアミノ酸からできている
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シスチン結合は髪の強度や形状に関係する
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毛髪内部のタンパク質構造が髪の弾力を支える
例えば、美容室で行うパーマや縮毛矯正は、髪の内部にある結合へ薬剤を作用させ、髪の形状を変える技術です。
このように、普段何気なく楽しんでいるヘアスタイルにも、ケラチンの構造が深く関係しています。
③ ケラチンが髪にとって重要な理由
ケラチンが重要なのは、髪の形や強さを支えるだけでなく、毛髪のさまざまな性質に関わっているためです。
特に、次のような働きに関係しています。
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髪の強度
引っ張る力に対する毛髪の強さを支える -
髪の弾力
髪が曲がったり伸びたりした際の性質に関係する -
髪の形状
直毛やくせ毛など、毛髪の形を保つ構造に関係する -
髪のしなやかさ
毛髪内部の構造とともに、柔軟性に関係する
ただし、髪の状態はケラチンだけで決まるわけではありません。
キューティクルの状態やCMCと呼ばれる細胞膜複合体、毛髪内部の水分や脂質なども重要です。
また、カラーやパーマ、紫外線、ドライヤーの熱などによってダメージを受けると、毛髪内部のタンパク質が変化したり、一部が流出したりする場合があります。
一度大きく損傷した髪を、元の健康な状態へ完全に戻すことはできません。
そのため、髪の構造を理解し、新たなダメージをできるだけ防ぐことが大切です。
④ ケラチンはヘアケア商品にも配合されている?
最近では、ケラチンに着目したシャンプーやトリートメントなどのヘアケア商品も多く販売されています。
特に、ヘアケア製品でよく使用されるのが「加水分解ケラチン」という成分です。
加水分解ケラチンとは、ケラチンを分解して得られる成分で、毛髪のコンディショニングや補修を目的として配合されます。
【ケラチン配合ヘアケアで期待されること】
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ダメージを受けた髪の手触りを整える
-
髪の指通りをなめらかにする
-
毛髪のコンディショニングをサポートする
-
ハリやコシを感じやすい仕上がりを目指す
ただし、ケラチン配合の商品を使用したからといって、失われた毛髪内部のタンパク質が完全に元どおりになるわけではありません。
また、成分の種類や配合量、製品全体の処方によっても仕上がりは異なります。
ケラチンという成分名だけで商品を選ぶのではなく、自分の髪質やダメージの状態に合ったヘアケアを取り入れることが重要です。
ケラチンを知ることが正しいヘアケアの第一歩
ケラチンは、髪の毛を構成する主要なタンパク質であり、強度や弾力、しなやかさを支える重要な存在です。
今回のポイントを整理すると、
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髪の毛はケラチンを中心としたタンパク質でできている
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ケラチンはアミノ酸から構成されている
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髪の強さや形状、弾力に関係している
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カラーやパーマなどによって構造が変化する場合がある
-
加水分解ケラチンはヘアケア商品にも利用されている
という特徴があります。
美容師の視点から見ても、髪のダメージを考えるうえで、ケラチンの役割を理解することは重要です。
ケラチンが髪に与える効果とは?

ケラチンは、髪の毛の主成分となるタンパク質であり、髪の強度や弾力を支える重要な役割を持っています。
美容室のトリートメントや市販のヘアケア商品でも「ケラチン配合」という言葉をよく見かけますが、実際にはどのような効果が期待できるのでしょうか?
ここでは、ケラチンが髪に与える役割と、ケラチン配合ヘアケア商品に期待できる効果を、美容師の視点から詳しく解説します。
① ケラチンは髪のハリ・コシを支えている
髪のハリやコシは、毛髪内部のタンパク質構造と深く関係しています。
健康な髪では、ケラチンを中心としたタンパク質が複雑に結びつき、髪の強度や弾力を支えています。
しかし、カラーやパーマ、熱などによってダメージが蓄積すると、毛髪内部のタンパク質構造が変化することがあります。
その結果、次のような状態が見られる場合があります。
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髪にハリやコシがなくなったように感じる
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毛先が柔らかく、まとまりにくくなる
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髪が切れやすくなる
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濡れたときに髪が伸びやすく感じる
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スタイリングが決まりにくくなる
こうした変化には、ケラチンの損傷だけでなく、髪の水分状態やキューティクルのダメージなども関係しています。
ケラチンは髪の骨格ともいえる存在ですが、髪のハリ・コシを保つためには、毛髪全体のコンディションを整えることが大切です。
② ケラチン配合トリートメントはダメージケアに役立つ?
ケラチンを配合したトリートメントには、ダメージを受けた髪のコンディションを整える働きが期待されています。
特にヘアケア商品で使用されることが多いのが「加水分解ケラチン」です。
加水分解ケラチンとは、ケラチンを分解して得られる成分で、毛髪の表面に吸着したり、種類によっては内部に入り込んだりすることで、手触りや質感を整える目的で配合されます。
【ケラチン配合トリートメントで期待できること】
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ダメージによる髪のざらつきを抑える
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指通りをなめらかにする
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髪のハリ・コシを感じやすい仕上がりに整える
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毛先のまとまりをサポートする
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摩擦による負担を軽減する
ただし、これらの効果はケラチンの種類や配合量、製品全体の処方によって異なります。
また、一度損傷した髪の内部構造が、ケラチン配合トリートメントによって完全に元どおりになるわけではありません。
ケラチン配合トリートメントは、髪を再生させるものではなく、ダメージを受けた髪の状態を整えるためのヘアケアと考えましょう。
③ ケラチンは髪のツヤやまとまりにも関係する?
髪のツヤは、主に髪の表面で光がどのように反射するかによって変わります。
キューティクルの状態が整い、髪の表面がなめらかになると、光が一定方向に反射しやすくなり、ツヤのある印象につながります。
一方、ダメージによってキューティクルが乱れると、髪の表面で光が散乱し、ツヤが失われたように見える場合があります。
ケラチン配合のヘアケア商品は、ほかのコンディショニング成分と組み合わせることで、髪の表面の手触りを整え、ツヤやまとまりのある仕上がりをサポートすることがあります。
ただし、ケラチンそのものが直接髪を光らせるわけではありません。
髪のツヤやまとまりには、次のような要素も関係しています。
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キューティクルの状態
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髪の水分バランス
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油分や保湿成分によるコンディショニング
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ドライヤーやブラッシングの方法
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カラーやパーマによるダメージの程度
そのため、ツヤのある髪を目指す場合は、ケラチンだけでなく、保湿ケアや摩擦対策なども取り入れることが重要です。
④ ケラチンケアがおすすめなのはどんな髪質?
ケラチンに着目したヘアケアは、特にカラーやパーマなどによるダメージが気になる方にとって、選択肢の一つになります。
例えば、次のようなお悩みがある方です。
【カラーやブリーチを繰り返している方】
薬剤によるダメージが蓄積すると、毛髪内部のタンパク質や脂質に変化が生じることがあります。
毛髪補修成分を配合したトリートメントで、手触りを整えるケアが役立つ場合があります。
【パーマや縮毛矯正をしている方】
薬剤を使用する施術では、髪の内部構造に変化が生じます。
施術後は髪の状態に合わせて、保湿と毛髪補修の両方を意識しましょう。
【髪のハリ・コシが気になる方】
ケラチン配合のヘアケア商品には、髪の質感を整え、ハリやコシを感じやすい仕上がりを目指すものがあります。
ただし、加齢や体質による髪の太さの変化を、トリートメントだけで根本的に改善できるわけではありません。
【毛先が絡まりやすい方】
ダメージによって髪の表面が乱れると、毛先が絡まりやすくなることがあります。
ケラチンを含むコンディショニング成分が、手触りや指通りを整えるサポートになる場合があります。
⑤ ケラチンを補えば髪は元どおりになる?
ケラチンについて知るうえで、特に理解しておきたいのが「毛髪補修」と「毛髪の再生」の違いです。
髪の毛は、皮膚のように傷んだ部分が自然に再生する組織ではありません。
一度生えた髪は、基本的に自分自身でダメージを修復することができないため、日常的なヘアケアが重要になります。
ケラチン配合のトリートメントは、傷んだ髪のコンディションを整えるために使用されますが、失われた毛髪内部の構造を完全に元どおりにすることはできません。
そのため、美容師としておすすめしたいのは、毛髪補修を意識したケアと、新たなダメージを防ぐ習慣を組み合わせることです。
具体的には、
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髪質に合ったシャンプーを選ぶ
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トリートメントで毛先の状態を整える
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ドライヤーやヘアアイロンの熱に注意する
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濡れた髪を強くこすらない
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カラーやパーマの施術頻度を美容師と相談する
といった日常的な積み重ねが大切です。
ケラチンは髪の強さと質感を考えるうえで重要な成分
ケラチンは髪の強度や弾力を支える重要なタンパク質であり、ヘアケア商品に配合される加水分解ケラチンには、毛髪のコンディションを整える働きが期待されています。
特に、カラーやパーマによるダメージ、ハリ・コシの低下、毛先の絡まりなどが気になる方は、ケラチンに着目したヘアケアを検討してみてもよいでしょう。
ただし、ケラチンだけですべての髪のお悩みを解決できるわけではありません。
保湿・毛髪補修・ダメージ予防をバランスよく取り入れることが、毎日のヘアケアでは重要です。
カラーやパーマによってケラチンはどう変化する?

ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正を繰り返していると、「以前より髪がパサつく」「毛先が絡まりやすい」「髪のハリやコシがなくなった」と感じることはありませんか?
こうした変化には、髪の主成分であるケラチンの構造変化や、毛髪内部のタンパク質・脂質の損傷が関係している場合があります。
カラーやパーマは、薬剤を毛髪内部に作用させて髪色や形状を変える技術です。
そのため、施術によって髪の内部構造に変化が生じることがあります。
ここでは、カラー・パーマ・縮毛矯正がケラチンに与える影響と、ダメージをできるだけ抑えるためのポイントを解説します。
① ヘアカラーによってケラチンはどう変化する?
一般的なヘアカラー(酸化染毛剤)は、アルカリ剤や酸化剤などを利用して髪の色を変化させます。
特にブリーチでは、髪のメラニン色素を分解して明るくするため、毛髪内部のタンパク質にも影響が及ぶことがあります。
ケラチンを構成するアミノ酸の一部が酸化されるなど、髪の内部構造が変化すると、毛髪の強度や手触りにも影響が出る場合があります。
【カラーによるダメージで見られやすい変化】
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髪のパサつきや乾燥感
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毛先の絡まりや指通りの悪さ
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髪のツヤの低下
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切れ毛や枝毛の増加
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髪のハリ・コシの低下
ただし、すべてのヘアカラーが同じ程度のダメージを与えるわけではありません。
薬剤の種類や明るさ、施術方法、髪の履歴などによって、毛髪への負担は異なります。
特に、ブリーチや高明度カラーを繰り返している場合は、毛髪内部の損傷が蓄積しやすいため注意が必要です。
カラー後は、髪の状態に合わせて毛髪補修と保湿を意識したホームケアを取り入れることが大切です。
② パーマはケラチンの結合に作用する技術
パーマは、髪の内部に存在する結合へ薬剤を作用させ、ウェーブやカールを形成する技術です。
ケラチンには、システインというアミノ酸同士が結びついた「シスチン結合(ジスルフィド結合)」が存在します。
この結合は、髪の形状を保つうえで重要な役割を持っています。
一般的なコールドパーマでは、次のような仕組みを利用します。
【パーマの基本的な仕組み】
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1剤(還元剤)で髪のジスルフィド結合の一部を切断する
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ロッドなどで髪を希望する形状に整える
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2剤(酸化剤)で結合の再形成を促し、形状を固定する
パーマは、ケラチンの結合を利用することで髪の形を変化させる施術です。
しかし、薬剤の作用が強すぎたり、過度な施術を繰り返したりすると、髪の内部構造が損傷することがあります。
また、すべての結合が元の位置や状態に完全に戻るわけではありません。
そのため、パーマを繰り返している髪では、次のような変化が起こる場合があります。
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髪が乾燥して広がりやすくなる
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カールのまとまりが悪くなる
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毛先が引っかかりやすくなる
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髪の弾力が低下する
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切れ毛が起こりやすくなる
パーマ後は、カールをきれいに保つことだけでなく、毛髪のコンディションを整えることも重要です。
③ 縮毛矯正は薬剤と熱の両方が関係する
縮毛矯正は、薬剤の働きとヘアアイロンなどの熱を利用して、くせ毛をストレートに整える技術です。
一般的な縮毛矯正では、還元剤で毛髪内部の結合に作用させた後、熱によって髪の形状を整え、酸化剤で固定します。
パーマと同様にケラチンの結合が関係しますが、縮毛矯正では熱による影響にも注意が必要です。
髪のタンパク質は、高温の熱によって構造が変化する場合があります。
特に、すでにカラーやブリーチによるダメージが蓄積している髪では、薬剤と熱の影響を受けやすくなることがあります。
【縮毛矯正で注意したいポイント】
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過去のカラーやブリーチ履歴
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毛先に残っている縮毛矯正の履歴
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髪の太さやダメージの程度
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薬剤の強さと放置時間
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アイロンの温度や熱の加え方
美容室では、髪の状態を確認しながら薬剤や施術方法を選定することが大切です。
また、縮毛矯正後も日常的に高温のヘアアイロンを使用していると、さらにダメージが蓄積する可能性があります。
ストレートヘアを維持するためには、施術時の負担を抑えることと、自宅での熱ダメージ対策の両方が重要です。
④ ダメージを受けた髪はケラチンが流出する?
「カラーやパーマをするとケラチンが流出する」と聞いたことがある方もいるかもしれません。
実際に、ヘアカラーやブリーチなどによって毛髪内部が損傷すると、洗髪などの際にタンパク質由来の成分が流出しやすくなる場合があります。
ただし、髪のダメージは単純にケラチンが減ることだけで起こるわけではありません。
毛髪内部では、次のような変化が複合的に関係しています。
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ケラチンを構成するタンパク質の化学的な変化
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毛髪内部の脂質の減少や変化
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キューティクルの損傷
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水分を保持する性質の変化
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髪の強度や弾力の低下
これらの変化によって、髪の表面がなめらかでなくなったり、内部の水分バランスが変化したりすることがあります。
その結果、髪がパサつく、絡まる、広がるといった悩みにつながります。
ここで重要なのは、ケラチンを配合したトリートメントを使用すれば、失われた毛髪構造が完全に再生するわけではないということです。
加水分解ケラチンなどの毛髪補修成分は、ダメージを受けた髪のコンディションを整える目的で使用されます。
髪の状態に合った成分を取り入れながら、新たなダメージを防ぐことが大切です。
⑤ カラーやパーマ後に取り入れたいヘアケア方法
カラーやパーマを楽しみながら髪の状態を整えるためには、毎日のホームケアが重要になります。
特に、施術直後だけでなく、次に美容室へ行くまでの期間も継続してケアすることがポイントです。
【1. 髪質に合ったシャンプーを使用する】
洗浄力が強すぎるシャンプーは、髪質によって乾燥やきしみを感じる場合があります。
頭皮の状態やスタイリング剤の使用量も考慮し、適切な洗浄力の商品を選びましょう。
【2. 毛髪補修成分を配合したトリートメントを取り入れる】
加水分解ケラチンやアミノ酸などの成分は、ダメージを受けた髪のコンディショニングを目的に使用されます。
また、保湿成分や油性成分を組み合わせたトリートメントも、髪のまとまりを整えるうえで役立ちます。
【3. 濡れた髪を強くこすらない】
濡れた髪は、摩擦による負担を受けやすい状態です。
タオルで強くこすらず、やさしく水分を吸い取りましょう。
【4. ドライヤーやヘアアイロンの温度に注意する】
髪に熱を加えすぎると、タンパク質の構造に影響する場合があります。
特にダメージが蓄積している髪は、高温でのアイロン使用をできるだけ避けましょう。
【5. 施術履歴を美容師に伝える】
カラーやパーマ、縮毛矯正を繰り返している場合は、過去の施術履歴が重要です。
特にブリーチや縮毛矯正の履歴は、次回の薬剤選定に大きく関係するため、担当美容師に伝えましょう。
カラーやパーマによるケラチンへの影響を理解しよう
カラーやパーマ、縮毛矯正は、髪の内部構造に作用することでヘアデザインを楽しめる技術です。
一方で、施術方法や繰り返す頻度によっては、ケラチンを含む毛髪内部の構造が損傷することがあります。
特に覚えておきたいポイントは、
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ヘアカラーやブリーチは、毛髪内部のタンパク質に影響する場合がある
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パーマはケラチンのジスルフィド結合を利用する技術
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縮毛矯正では薬剤だけでなく熱の影響にも注意が必要
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髪のダメージにはタンパク質・脂質・キューティクルなどが関係する
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毛髪補修と新たなダメージの予防を組み合わせることが大切
という点です。
カラーやパーマをしているからといって、必ずしも髪が大きく傷むわけではありません。
髪の状態に合わせた施術と適切なホームケアによって、ダメージをできるだけ抑えながらヘアスタイルを楽しむことができます。
大切なのは、傷んでからケアするだけでなく、髪の構造を理解して日頃から負担を減らすことです。
ケラチン配合トリートメントのメリットと注意点

髪のパサつきやダメージが気になる方の中には、「ケラチントリートメント」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?
最近では、美容室での集中ケアだけでなく、自宅で使えるシャンプーやトリートメントにも、ケラチンに着目した成分が配合されています。
しかし、ケラチン配合のトリートメントであれば、どの商品を選んでも同じ効果が得られるわけではありません。
髪質やダメージの状態、配合成分、使用方法によって、仕上がりや使用感は異なります。
ここでは、ケラチン配合トリートメントのメリットや注意点、髪質に合わせた選び方について、美容師の視点から詳しく解説します。
① ケラチン配合トリートメントのメリットとは?
ケラチン配合トリートメントは、髪のコンディションを整えることを目的としたヘアケア商品の一つです。
特によく使用されるのが「加水分解ケラチン」と呼ばれる成分です。
加水分解ケラチンは、ケラチンを小さな成分に分解したもので、製品の処方によって毛髪表面への吸着や、内部への浸透が期待されます。
【ケラチン配合トリートメントで期待できるメリット】
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ダメージによる髪のざらつきを整える
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指通りをなめらかにする
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髪のハリやコシを感じやすい仕上がりを目指す
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毛先のまとまりをサポートする
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摩擦による髪への負担を軽減する
例えば、カラーやパーマを繰り返している髪は、毛髪内部のタンパク質構造やキューティクルが損傷している場合があります。
こうした髪に対して、ケラチンを含む毛髪補修成分や保湿成分を組み合わせたトリートメントを使用することで、手触りや扱いやすさの改善が期待できます。
ただし、効果の現れ方は髪の状態や製品によって異なります。
ケラチン配合トリートメントは、傷んだ髪を完全に再生させるものではなく、髪のコンディションを整えるためのケアと理解しておきましょう。
② ケラチン配合トリートメントには種類がある?
一口にケラチン配合トリートメントといっても、配合されているケラチン関連成分にはさまざまな種類があります。
代表的なのが、羊毛などを原料とした加水分解ケラチンです。
また、原料や加工方法によって、成分の特徴や分子量が異なる場合があります。
【ケラチン関連成分の代表例】
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加水分解ケラチン(羊毛)
羊毛由来のケラチンを加水分解した成分 -
加水分解ケラチン(羽毛)
羽毛由来のケラチンを加水分解した成分 -
加水分解ケラチン
ケラチンを加水分解した成分で、原料の由来は製品によって異なる
ケラチンは、分子量によって毛髪への吸着や浸透の仕方が変わることがあります。
一般的に、小さな分子は毛髪内部へ入り込みやすい場合があり、大きな分子は毛髪表面にとどまりやすい傾向があります。
ただし、分子量が小さいほど必ず効果が高いというわけではありません。
実際の仕上がりは、配合量やほかの成分との組み合わせ、製品全体の処方によって決まります。
そのため、成分名だけで優劣を判断するのではなく、自分の髪の状態に合っているかを確認することが重要です。
③ ケラチントリートメントのデメリットや注意点
ケラチン配合トリートメントにはメリットがありますが、使用する際にはいくつか注意したいポイントもあります。
【1. 髪質によって仕上がりが異なる】
細く柔らかい髪の場合、重めのトリートメントを使用すると、髪がペタッとした印象になることがあります。
一方、太く硬い髪や広がりやすい髪では、軽い使用感の商品だけでは物足りなく感じる場合もあります。
これはケラチンだけが原因ではなく、配合されている油分やコンディショニング成分なども関係しています。
【2. 使用量が多ければ効果が高まるわけではない】
トリートメントをたくさん使用しても、必ずしも仕上がりがよくなるわけではありません。
必要以上に使用すると、製品によってはベタつきや重さを感じることがあります。
髪の長さや毛量に合わせて適量を使用しましょう。
【3. 傷んだ髪が完全に元どおりになるわけではない】
ケラチン配合トリートメントで期待できるのは、毛髪のコンディショニングや手触りの改善などです。
すでに損傷した毛髪内部の構造を、完全に健康な状態へ再生させることはできません。
【4. ケラチン配合だけで商品を選ばない】
ケラチン以外にも、セラミドやアミノ酸、保湿成分、油性成分など、髪の状態を整える成分は数多くあります。
特定の成分だけに注目するのではなく、製品全体の特徴を確認することが大切です。
④ 髪質別 ケラチントリートメントの選び方
トリートメント選びで重要なのは、人気の商品を選ぶことよりも、自分の髪質やダメージに合っているかどうかです。
ここでは、代表的な髪のお悩み別に選び方を紹介します。
【細く柔らかい髪・ボリュームが出にくい髪】
髪が細い方は、重すぎない仕上がりのトリートメントがおすすめです。
ハリ・コシを意識した毛髪補修成分を配合しながらも、軽やかな仕上がりを目指した商品を選ぶとよいでしょう。
根元付近へのつけすぎにも注意が必要です。
【太く硬い髪・広がりやすい髪】
髪が太く硬い方や、乾燥によって広がりやすい方は、保湿成分や油性成分にも注目しましょう。
ケラチン配合であっても、保湿力が十分でなければ、仕上がりに物足りなさを感じる場合があります。
毛先のまとまりや柔らかさを意識した商品選びがおすすめです。
【カラーやブリーチによるダメージがある髪】
カラーやブリーチを繰り返している髪は、毛髪内部のタンパク質や脂質などが損傷している場合があります。
そのため、ケラチンなどの毛髪補修成分だけでなく、保湿成分やコンディショニング成分をバランスよく配合した商品を検討しましょう。
特に、毛先の絡まりや切れ毛が気になる場合は、摩擦を減らすケアも重要です。
【パーマや縮毛矯正をしている髪】
パーマや縮毛矯正をしている髪は、薬剤によって毛髪内部の結合に変化が生じています。
施術後の髪の状態に合わせて、毛髪補修と保湿を意識したトリートメントを選びましょう。
また、日常的なヘアアイロンの使いすぎにも注意が必要です。
⑤ 美容室のケラチンケアと自宅のトリートメントは何が違う?
美容室で行うケラチンケアと、自宅で使用するトリートメントには、使用する製品や施術工程などに違いがあります。
【美容室でのケラチンケア】
美容室では、髪のダメージや施術履歴を確認しながら、複数の毛髪補修成分を組み合わせたトリートメントを使用することがあります。
製品によっては、専用の処理剤や熱を利用する施術もあります。
ただし、「ケラチントリートメント」という名称でも施術内容はサロンによって異なるため、事前に確認することが大切です。
【自宅でのケラチンケア】
ホームケア用のトリートメントは、毎日のシャンプー後などに継続して使用できることが特徴です。
髪の手触りやまとまりを整えながら、日常的な摩擦などによる負担を軽減するために役立ちます。
特に、カラーやパーマをしている方は、次回の美容室までの期間にどのようなケアをするかが重要になります。
美容室での集中ケアと、自宅での継続的なヘアケアは、それぞれ役割が異なります。
どちらか一方だけに頼るのではなく、髪の状態に合わせて組み合わせることが理想的です。
ケラチン配合だけでなく髪質に合ったトリートメントを選ぼう
ケラチン配合トリートメントは、ダメージを受けた髪のコンディションを整えるためのヘアケア商品の一つです。
特に、カラーやパーマによるダメージ、髪のハリ・コシ、毛先の絡まりなどが気になる方にとって、選択肢になる場合があります。
今回のポイントを整理すると、
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ケラチン配合トリートメントは毛髪補修やコンディショニングを目的としている
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加水分解ケラチンには原料や分子量などの違いがある
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ケラチン配合だから必ず効果が高いわけではない
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髪質によって適したトリートメントの仕上がりは異なる
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毛髪補修だけでなく、保湿や摩擦対策も重要
-
サロンケアとホームケアを組み合わせることが大切
という点です。
美容師の視点からも、「ケラチンが入っているからよい商品」と判断するのではなく、髪の状態や理想の仕上がりに合わせて選ぶことをおすすめします。
ケラチンとCMC・アミノ酸の違いとは?
髪のダメージケアについて調べていると、「ケラチン」「CMC」「アミノ酸」という言葉を目にすることがあります。
どれも髪にとって重要な成分や構造ですが、それぞれ異なる役割を持っています。
「ケラチンとアミノ酸は何が違うの?」
「CMCが不足すると髪はどうなる?」
「ダメージケアにはどの成分を選べばいい?」こうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実は、健康的な髪の状態を保つためには、特定の成分だけでなく、タンパク質・脂質・水分のバランスが重要です。
ここでは、ケラチン・CMC・アミノ酸の違いや、それぞれが髪にどのように関係しているのかを美容師の視点から解説します。
① ケラチンとは?髪の強度や弾力を支えるタンパク質
ケラチンは、髪の毛を構成する主要なタンパク質です。
髪の毛は主にタンパク質でできており、その中でもケラチンは髪の強度や弾力、形状を保つうえで重要な役割を持っています。
特に、髪の内部にある「コルテックス」にはケラチンが多く存在しています。
【ケラチンの主な役割】
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髪の強度を支える
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髪の弾力やしなやかさに関係する
-
直毛やくせ毛などの形状を支える
-
毛髪内部の構造を形成する
カラーやパーマ、ブリーチなどによって髪がダメージを受けると、ケラチンを構成するタンパク質にも変化が生じる場合があります。
その結果、髪が切れやすくなったり、弾力が低下したりすることがあります。
また、ヘアケア商品に使用される「加水分解ケラチン」は、毛髪のコンディションを整える目的で配合される成分です。
ただし、加水分解ケラチンを使用したからといって、損傷した髪の構造が完全に元どおりになるわけではありません。
ケラチンは髪の構造を支える成分であり、ヘアケアでは毛髪補修やコンディショニングという観点から注目されています。
② CMCとは?髪の細胞同士をつなぐ重要な組織
CMCとは「Cell Membrane Complex(細胞膜複合体)」の略称です。
髪の内部にある細胞同士の境界部分に存在し、毛髪の構造や物質の移動に関係しています。
ケラチンが髪の強度や弾力を支えるタンパク質であるのに対し、CMCは髪の細胞同士をつなぐ役割を持つ組織です。
CMCには、セラミドやコレステロール、脂肪酸などの脂質が含まれています。
【CMCの主な役割】
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毛髪の細胞同士をつなぐ
-
髪の柔軟性に関係する
-
水分や成分の移動に関係する
-
毛髪内部の構造を維持する
カラーやパーマなどの施術によって、CMCを構成する脂質にも変化が生じることがあります。
こうした変化は、髪の水分状態や柔軟性、ダメージの受けやすさに影響する場合があります。
そのため、毛髪のコンディションを整えるには、ケラチンだけでなく、CMCに含まれる脂質にも着目することが大切です。
最近では、セラミドやコレステロールなどを配合したヘアケア商品も販売されています。
ただし、これらの成分を配合したトリートメントを使用しても、損傷したCMCの構造が完全に再生するわけではありません。
毛髪の脂質や水分バランスを意識したケアが、髪のまとまりや扱いやすさにつながります。
③ アミノ酸とは?ケラチンを構成する基本的な成分
アミノ酸は、タンパク質を構成する基本単位です。
髪の主成分であるケラチンも、さまざまなアミノ酸が結びつくことでできています。
つまり、アミノ酸が集まってできたタンパク質の一つがケラチンという関係です。
ケラチンを構成するアミノ酸には、システインやグルタミン酸、セリンなどがあります。
特にシステインは、髪の形状を保つジスルフィド結合に関係する重要なアミノ酸です。
また、アミノ酸はヘアケア商品にも幅広く使用されています。
【ヘアケアにおけるアミノ酸の役割】
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毛髪の保湿をサポートする
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髪のコンディションを整える
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髪の手触りをなめらかにする
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タンパク質を構成する成分として毛髪科学に関係する
ここで注意したいのが、「アミノ酸」と「アミノ酸系シャンプー」の違いです。
アミノ酸系シャンプーとは、主にアミノ酸由来の界面活性剤を洗浄成分として使用したシャンプーを指します。
アミノ酸そのものを髪に補給することと、アミノ酸系洗浄成分で髪を洗うことは別の働きです。
アミノ酸系シャンプーは比較的マイルドな洗浄設計の商品もありますが、実際の洗浄力や使用感は製品全体の処方によって異なります。
髪質や頭皮の状態に合わせて選ぶことが重要です。
④ ケラチン・CMC・アミノ酸は何が違う?
ここまで紹介した3つの違いを整理してみましょう。
【ケラチン】
髪の毛を構成する主要なタンパク質。
毛髪の強度や弾力、形状を支える役割を持っています。
【CMC】
毛髪の細胞同士をつなぐ細胞膜複合体。
脂質などを含み、髪の柔軟性や物質の移動に関係しています。
【アミノ酸】
ケラチンなどのタンパク質を構成する基本単位。
ヘアケア商品では、保湿成分などとしても利用されています。
このように、3つは同じものではなく、それぞれ異なる役割があります。
例えば、ケラチンだけに注目しても、髪の脂質や水分状態が整っていなければ、理想的な仕上がりにならない場合があります。
反対に、保湿を重視するだけでは、ダメージによる髪のハリ・コシや手触りの悩みに十分対応できないこともあります。
美容師の視点から見ても、髪の状態を総合的に考え、必要なケアを組み合わせることが重要です。
⑤ ダメージヘアにはどの成分を選べばいい?
「ケラチン・CMC・アミノ酸のうち、どれを選べばいいの?」と迷う方もいるかもしれません。
結論からいうと、髪のお悩みによって意識したい成分は異なります。
ただし、特定の成分だけで仕上がりが決まるわけではないため、あくまで商品選びの参考として考えましょう。
【髪のハリ・コシが気になる場合】
加水分解ケラチンなどの毛髪補修成分に着目したヘアケアが選択肢になります。
ただし、生まれつきの髪の太さや加齢による変化を根本的に改善するものではありません。
【髪のパサつきや広がりが気になる場合】
セラミドなどの脂質関連成分や、保湿成分、油性コンディショニング成分を配合した商品を検討しましょう。
髪の表面をなめらかに整え、まとまりやすい仕上がりをサポートすることが期待できます。
【カラーやパーマのダメージが気になる場合】
ケラチンなどの毛髪補修成分だけでなく、保湿成分やコンディショニング成分を組み合わせた商品がおすすめです。
また、洗浄時の摩擦やドライヤーの熱による負担を減らすことも重要です。
【細く柔らかい髪の場合】
保湿力だけを重視すると、商品によっては髪が重く感じられることがあります。
軽やかな仕上がりで、髪のハリ・コシを意識した製品を選ぶとよいでしょう。
どの場合も、成分名だけではなく、髪質・ダメージ・理想の仕上がりを考えて選ぶことが大切です。
⑥ 美容師が考える理想的なヘアケアとは?
ヘアケア商品には、ケラチンやアミノ酸、セラミド、植物由来の保湿成分など、さまざまな成分が使用されています。
しかし、どれか一つの成分を取り入れれば、すべての髪のお悩みが解決するわけではありません。
髪の状態は、毛髪内部のタンパク質だけでなく、脂質や水分、キューティクルの状態などが複合的に関係しています。
そのため、日常的なヘアケアでは次のようなポイントが重要になります。
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洗浄
頭皮や髪に合ったシャンプーで適切に汚れを落とす -
毛髪補修
ダメージの状態に合わせたトリートメントを取り入れる -
保湿
髪のパサつきや広がりを抑えるためにコンディションを整える -
保護
熱や摩擦などによる新たなダメージをできるだけ防ぐ -
継続
無理なく続けられるホームケアを選ぶ
美容室でのトリートメントも大切ですが、毎日のシャンプーやドライヤー、スタイリング方法も髪の状態に大きく関係しています。
ケラチン・CMC・アミノ酸の役割を理解してヘアケアを選ぼう
ケラチン・CMC・アミノ酸は、いずれも髪の構造やコンディションに関係する重要な存在ですが、それぞれ異なる役割を持っています。
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ケラチンは、髪の強度や弾力を支える主要なタンパク質
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CMCは、毛髪の細胞同士をつなぎ、脂質や水分の移動などに関係する組織
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アミノ酸は、ケラチンなどのタンパク質を構成する基本的な成分
髪のダメージを考える際には、ケラチンだけでなく、CMCやアミノ酸、保湿成分などにも目を向けることが大切です。
また、毛髪補修成分を配合した商品を使用しても、傷んだ髪が完全に元どおりになるわけではありません。
髪質に合った商品選びと、新たなダメージを防ぐ日常的なケアを組み合わせることが、扱いやすい髪を目指すポイントです。
ケラチンケアを活かす正しいホームケア方法

ケラチンは、髪の強度や弾力を支える重要なタンパク質です。
ケラチン配合のトリートメントを取り入れることもヘアケアの一つですが、美しい髪を保つためには、毎日のシャンプーやドライヤーなどの習慣も重要です。
ここでは、髪への負担をできるだけ減らし、ケラチンケアを活かすホームケア方法を紹介します。
① 髪質に合ったシャンプーを選ぶ
シャンプーは、頭皮や髪の汚れを落とすために欠かせません。
しかし、洗浄力が髪質に合っていないと、乾燥やきしみを感じる場合があります。
シャンプーを選ぶ際は、次のポイントを意識しましょう。
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頭皮の皮脂量に合った洗浄力
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カラーやパーマによるダメージの状態
-
洗髪後の指通りや仕上がり
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保湿成分や毛髪補修成分の特徴
大切なのは、人気の商品ではなく、自分の髪と頭皮に合った商品を選ぶことです。
② トリートメントは毛先を中心になじませる
ケラチン配合トリートメントは、髪のコンディションを整える目的で使用されます。
基本的には、ダメージを感じやすい中間から毛先を中心に使用しましょう。
正しい使い方のポイント
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シャンプー後、髪の水気を軽く切る
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中間から毛先へ均一になじませる
-
商品に記載された時間を目安に置く
-
使用方法に従ってすすぐ
使用量を増やせば効果が高まるわけではありません。髪の長さや毛量に合わせて適量を使用しましょう。
③ ドライヤーやヘアアイロンの熱に注意する
髪のケラチンは、過度な熱によって構造が変化する場合があります。
特に、カラーやブリーチによるダメージが蓄積している髪は注意が必要です。
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ドライヤーを髪に近づけすぎない
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同じ部分に長時間熱を当てない
-
ヘアアイロンの温度を必要以上に高くしない
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濡れた髪に高温のアイロンを使用しない
また、自然乾燥で長時間濡れたままにせず、タオルでやさしく水分を取り、適切な温度で乾かすことも大切です。
④ ケラチンだけでなく保湿ケアも意識する
髪の状態は、ケラチンだけで決まるわけではありません。
CMCに含まれる脂質や髪の水分状態、キューティクルの状態なども、指通りやまとまりに関係しています。
そのため、ケラチンなどの毛髪補修成分だけでなく、保湿成分や油性コンディショニング成分を組み合わせたケアも重要です。
毛髪補修・保湿・ダメージ予防をバランスよく取り入れることが、扱いやすい髪を目指すポイントです。
毎日の積み重ねが美しい髪につながる
ケラチンケアの効果を活かすためには、ヘアケア商品だけに頼らず、日常的な習慣を見直すことが大切です。
自分に合ったシャンプーやトリートメントを選び、熱や摩擦による負担をできるだけ減らしましょう。
髪質やダメージの状態に合わせたホームケアを継続することが、健やかな印象の髪を保つための第一歩です。
美容師が考えるホームケアの重要性

美しい髪を保つためには、美容室でのトリートメントだけでなく、毎日のホームケアが大切です。
今回ご紹介したケラチンは、髪の強度や弾力を支える重要なタンパク質ですが、髪のコンディションはケラチンだけで決まるわけではありません。
毛髪補修・保湿・ダメージ予防をバランスよく取り入れることが、扱いやすい髪を目指すポイントです。
ここでは、美容師が考えるホームケアの重要性と、babelのオリジナルヘアケア商品についてご紹介します。
① 美しい髪を保つためには毎日のホームケアが重要
美容室でトリートメントをしても、毎日のシャンプーやドライヤー、スタイリング方法によって髪の状態は変化します。
特にカラーやパーマを繰り返している方は、日常生活でのダメージをできるだけ抑えることが大切です。
ホームケアで意識したいポイント
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髪質や頭皮の状態に合ったシャンプーを選ぶ
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トリートメントで毛先のコンディションを整える
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ドライヤーやヘアアイロンの熱に注意する
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摩擦による髪への負担を減らす
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無理なく継続できるヘアケアを取り入れる
高価な商品を使用することだけが、正しいヘアケアではありません。
自分の髪質やダメージの状態を理解し、必要なケアを継続することが重要です。
② 美容師が考えるヘアケア商品の選び方
シャンプーやトリートメントには、さまざまな成分が配合されています。
ケラチンなどの毛髪補修成分に着目した商品もあれば、保湿や頭皮の洗浄、スタイリングのしやすさを重視した商品もあります。
例えば、
【髪のパサつきが気になる方】
保湿成分やコンディショニング成分を配合した商品を検討しましょう。
【カラーやパーマのダメージが気になる方】
加水分解ケラチンなどの毛髪補修成分に着目したヘアケアも選択肢になります。
【髪の広がりやまとまりが気になる方】
髪質に合わせて、トリートメントやアウトバスケアを組み合わせることがおすすめです。
【ヘアスタイルをきれいに維持したい方】
シャンプーやトリートメントだけでなく、髪型に合ったスタイリング剤を選ぶことも大切です。
このように、ヘアケア商品は成分名だけで判断せず、自分のお悩みや理想の仕上がりに合わせて選ぶことがポイントです。
③ babelが展開するオリジナルヘアケアシリーズ
株式会社babelでは、美容室・理容室でのサロンワークを通じて培った経験を活かし、オリジナルヘアケア商品を展開しています。
毎日のシャンプーやトリートメントから、ヘアスタイルを整えるスタイリングアイテムまで、さまざまな商品を取り扱っています。
motto(モット)
毎日のヘアケアに取り入れやすい、babelオリジナルのシャンプー・トリートメントシリーズ。
日々の洗髪や髪のコンディショニングを大切にしたい方に。
TIER ONE(ティアワン)
髪のコンディションやダメージケアに着目したヘアケアシリーズ。
カラーやパーマによるダメージが気になる方にも、商品選びの選択肢としてご紹介しています。
CLINCH(クリンチ)
ヘアスタイルの質感や仕上がりを意識したスタイリングシリーズ。
毎日のスタイリングを楽しみたい方に向けたアイテムを展開しています。
それぞれの商品には異なる特徴があるため、髪質やライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。
④ babelのヘアケア商品はオンラインでも購入できます
「美容室で使っているヘアケア商品を自宅でも使いたい」
「自分の髪に合ったシャンプーやトリートメントを探している」
「毎日のホームケアを見直したい」
そんな方に向けて、株式会社babelでは公式オンラインショップをご用意しています。
motto・TIER ONE・CLINCHなどのオリジナル商品を、ご自宅からご覧いただけます。
普段babelのサロンをご利用いただいている方はもちろん、初めて商品を知った方も、ぜひチェックしてみてください。
髪の構造を理解して、自分に合ったホームケアを
ケラチンは、髪の強度や弾力を支える重要なタンパク質です。
しかし、美しい髪を保つためには、ケラチンだけでなく、CMCやアミノ酸、保湿成分などの働きを理解し、髪質に合ったヘアケアを取り入れることが大切です。
また、一度ダメージを受けた髪を完全に元どおりにすることは難しいため、日頃から新たなダメージをできるだけ防ぐことも重要になります。
株式会社babelでは、サロンでの施術だけでなく、ご自宅でのヘアケアも大切にしています。
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babelではサロン専売品をオンラインでもご購入いただけます。
髪質や頭皮のお悩みに合わせたヘアケア商品を多数取り扱っておりますので、ぜひチェックしてみてください。
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毎日のヘアケアを見直して、理想の髪と頭皮環境を手に入れましょう。